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AI動画の作成の仕方|これで誰でもAI動画が作れる

1. まず「AI動画」とは?ざっくり4パターン

① テキストから丸ごと動画生成(プロンプト型)

  • 文章やプロンプトから、映像を自動で作ってくれるタイプ。

  • 高度なものだと実写っぽい短いムービーを生成可能。

  • 例:Runway, Luma Dream Machine, Pika など。

② アバター・ナレーター動画

  • 台本(テキスト)を入れると、

    「バーチャル人物が喋ってくれる」タイプ。

  • 社内研修、サービス説明、営業資料向け。

  • 例:HeyGen, Synthesia(ここではHeyGenを中心に)。

③ 実写編集+AIサポート

  • 自分で撮った動画を、

    自動文字起こし・自動テロップ・カットなどで時短するタイプ。

  • 例:Vrew(日本語に強い)、Descript、CapCutなど。

  • Vrewは「テキストエディタみたいに編集できる日本語対応AI動画編集ツール」。

④ ロング動画 → ショート動画量産

  • YouTubeやセミナー動画をアップすると、

    自動でショート動画を切り出してくれるツール。

  • TikTok・リール・ショート量産に超便利。

  • 例:OpusClip(1本の長尺からバズりそうなクリップを自動抽出)。


2. 共通の「AI動画制作」基本フロー

どのツールを使うにしても、大枠の流れはほぼ同じです。

Step 1. 目的と媒体を決める

  • 目的:

    • 採用動画 / 商品紹介 / SNS集客 / 社内研修 / YouTube解説 etc.

  • 媒体:

    • TikTok/リール/ショート:縦動画・15〜60秒

    • YouTube:横動画・5〜10分

    • LP埋め込みの説明動画:横動画・30〜90秒

👉 最初に「どこで見せるか」「何秒くらいか」をはっきりさせると、

構成やツール選びがブレません。


Step 2. ペルソナとゴールを決める

  • 視聴者:例)20代営業マン、30代子育て層、経営者 etc.

  • ゴール:

    • 例)問い合わせ、応募、メルマガ登録、認知アップなど

1本の動画につきゴールは1つだけに絞るのがコツです。


Step 3. ラフ構成(ざっくりの場面割り)

例:30秒〜1分のショート動画なら

  1. 冒頭3秒:強い一言・結論

  2. 問題提起:視聴者の悩み

  3. 解決策やポイント3つ

  4. 最後:CTA(行動を促す一言)

→ このレベルのラフを作ってから、AIに流し込むと迷子になりません。


Step 4. 台本 or 箇条書きを用意

  • 完全な台本があればアバター型ツールにそのまま投入可能。

  • ショート動画なら、箇条書き+口語くらいでOK。

  • 後からAIに「この箇条書きを動画用の話し言葉にして」と整えてもらうのもアリ。


Step 5. 素材を準備

  • ロゴ / 写真 / 既存のイラスト・スライド

  • BGM・効果音(フリー素材 or 有料ストック)

  • 既にあるロング動画(OpusClip用)

素材が多いほど、AIが「それっぽい」映像を作りやすくなります。


Step 6. AIツールで「元動画」を作る

ここで初めて、

  • テキスト→動画

  • アバター動画

  • 自動クリップ

    などを行います(次章でツール別の例を出します)。


Step 7. 仕上げ編集

  • 不要な部分をカット

  • テロップ調整

  • BGMの音量調整

  • 画像・グラフ・ロゴの差し込み

  • 画面サイズ(縦/横)の調整

Vrew・CapCut・Premiere Proなどで最終調整するイメージ。

Step 8. 出力設定&アップロード

  • 解像度:

    • SNSなら 1080×1920(縦) or 1080×1080 / 1920×1080

  • フレームレート:

    • 30fpsあれば十分

  • 形式:

    • mp4 がほぼ標準

その後、タイトル・サムネ・ハッシュタグもAIにサポートさせると楽です。


3. 用途別おすすめAIツールまとめ

A. 日本語向け・編集が苦手でも使いやすい:Vrew

向いている用途

  • YouTubeの解説動画

  • セミナー・対談の編集

  • 顔出ししたくない場合 → 文字中心の解説動画も作れる

主な機能

  • 自動文字起こし(日本語強い)

  • テキストベース編集(字幕を直す感覚でカット編集)

  • テロップ自動生成・スタイル変更

  • 「テキスト → 動画」機能(スクリプトから映像生成)

ざっくり使い方

  1. Vrewをインストールして新規プロジェクト作成。

  2. 動画を読み込み → 自動文字起こし。

  3. テキストを見ながら不要な文を削除 → その部分の映像もカット。

  4. 字幕スタイル・フォント・位置を調整。

  5. BGMや画像を追加して書き出し。


B. ビジネス用プレゼン・研修動画:HeyGen(アバター動画)

向いている用途

  • 社内研修 / マニュアル

  • サービス説明動画(LPに埋め込む)

  • 多言語展開したい時

主な機能

  • 数百種類のアバターから選択

  • 台本を入れるだけで、アバターが喋る動画を生成

  • 140以上の言語に対応した音声合成(ナレーション)

  • 自分の声/顔のクローンも可能(プランによる)

ざっくり使い方

  1. HeyGenにサインアップ。

  2. テンプレート or 白紙から「New Video」。

  3. アバターとアスペクト比(縦/横)を選択。

  4. 台本をテキストでペースト。

  5. 音声(声のタイプ・言語)を選択。

  6. 必要ならロゴ・画像・スライドを追加。

  7. 「Generate」で動画生成 → ダウンロードしてVrew等で微調整。


C. 高品質なプロモーション動画・ショートムービー:Runway / Luma / Pika

Runway(Gen-4以降)

  • テキスト→動画、画像→動画、動画→動画の変換が可能。

  • カメラワークやキャラクターの一貫性も改善されていて、広告・ミュージックビデオ風の映像に強い。

Luma Dream Machine

  • モーションと質感が綺麗なテキスト→動画モデル。

  • 映画っぽい、アーティスティックな映像を作りたい時に向いている。

Pika(Pika Labs)

  • テキスト・画像から短い動画を生成。

  • カートゥーン風、アニメ風などスタイル指定がしやすい。

こんな時に使うと良い

  • 商品のイメージムービー

  • MV風の背景映像

  • 抽象的なコンセプト動画(ブランドムービー)


D. ロング動画 → TikTok/リール/ショート:OpusClip

特徴

  • 1本の長い動画URL(YouTubeなど)を入れると、

    AIが「盛り上がる場所」「エンゲージしそうな部分」を判定してショート動画を量産。

  • クリップごとに自動キャプション・見出し・サムネ候補もつけてくれる。

向いている人

  • 既にセミナー動画・ライブ配信・ロング対談がある人

  • それをバラしてSNSで拡散したい人


4. 実際の作り方の例(2パターン)

例①:顔出しなしの解説動画(YouTube & TikTok用)

ゴール:採用・商品理解のための解説

ツール構成

  • 台本生成:ChatGPTなど

  • ナレーション:HeyGen(アバター) or Vrewの読み上げ

  • 映像編集:Vrew

手順

  1. テーマを決める

    • 例:「未経験から営業で稼げるようになるには?」など

  2. 台本を書く

    • ChatGPTに「3〜4分の動画台本」の形で作らせて、口語っぽく微調整。

  3. ナレーション動画を作る(アバター or 音声)

    • HeyGenの場合:

      1. アバターを選ぶ

      2. 台本をペースト

      3. 言語=日本語 / 声質を選ぶ

      4. レンダリング → mp4でダウンロード

  4. カット・テロップ入れ(Vrew)

    • HeyGenで作った動画 or 自分で録った音声+画面録画 をVrewに読み込み。

    • 自動文字起こし → テロップ確認。

    • 不要な「えー」「あのー」部分を削除。

    • ポイントのところだけ太字・色変更。

  5. ショート動画に再構成

    • フル動画を作った後、

      • 冒頭の「一番刺さる一言」

      • 結論部分

        を切り出して縦型に書き出し → TikTok/リール/ショートへ。


例②:商品イメージのAIムービー(15~30秒)

ゴール:LPやSNSで世界観を伝えるプロモーション動画

ツール構成:Runway or Luma + Vrew/編集ツール

  1. プロンプトを書く

    • 英語で書くと精度が上がりやすいので、

      日本語→英語はChatGPTに翻訳してもらう。

    • 例(英語プロンプト)

      A cinematic shot of a young professional walking through a sunlit Tokyo street, soft depth of field, warm tones, slow motion, 4K, commercial film look

  2. Runway / Lumaで生成

    • Text-to-Videoでプロンプトを入れて数パターン生成。

    • 気に入ったものだけを採用。

  3. テキスト・ロゴを後乗せ

    • 「3秒ごとにメッセージ」を乗せる:

      • 1–3秒:ロゴ+キャッチコピー

      • 4–8秒:ベネフィット

      • 9–12秒:CTA(例:今すぐ無料相談)

  4. BGMをつけて完成

    • フリーBGM(商用OK)を入れて音量を調整。

    • 書き出してLP・X・Instagramなどに展開。


5. ツール選びのポイント

① 日本語対応レベル

  • Vrew:日本語音声認識・UIともに日本向けで安心。

  • HeyGen:UIは英語だが、日本語の音声合成や字幕も対応。

  • Runway / Luma / Pika:プロンプトは英語推奨。

    → ChatGPTで「英語プロンプト用に変換」をルーチン化すると楽。

② 商用利用・ライセンス

  • 広告・クライアントワーク・有料商品に使う場合、

    • 利用規約(商用利用OKか)

    • ウォーターマークの有無

    • 生成物の権利

      を必ず確認してください。

      RunwayやLuma、Pikaなどはプランにより商用利用条件が違います。

③ コスト感

  • Vrew:無料〜有料プランあり(個人でも始めやすい)。

  • Runway / Luma / Pika:

    クレジット制(1動画○秒で何クレジット消費、など)。

  • HeyGen / OpusClip:

    月額サブスクがベース(無料枠あり)。

④ PCスペック

  • 高品質なテキスト→動画系(Runway, Luma, Pika)は、

    • ブラウザベースとはいえ、通信速度GPU付きPCのほうが快適。

  • Vrewは一般的なノートPCでも十分動きます。

⑤ 倫理・リスク

  • HeyGenなどのアバター動画は、

    TikTokなどでフェイク人物による詐欺広告にも使われており、

    実際に問題視されています。

  • 自社で使うときは

    • 実在人物に似せすぎない

    • AIであることを明記する

    • 誇大広告/誤情報に使わない

      など、ブランドを守る観点で使うのが安心です。


6. まとめ & 次に一緒にできること

  • AI動画作り=①企画 → ②構成 → ③台本 → ④AI生成 → ⑤仕上げ編集

  • 日本語で始めるなら

    → **Vrew+(必要に応じてHeyGenやOpusClip)**から入ると扱いやすいです。

  • クリエイティブなプロモーションは

    Runway / Luma / Pikaで短いクリップを作り、

    その後Vrewなどで編集していくイメージが現実的です。