- 1. まず「AI動画」とは?ざっくり4パターン
- 2. 共通の「AI動画制作」基本フロー
- Step 1. 目的と媒体を決める
- Step 2. ペルソナとゴールを決める
- Step 3. ラフ構成(ざっくりの場面割り)
- Step 4. 台本 or 箇条書きを用意
- Step 5. 素材を準備
- Step 6. AIツールで「元動画」を作る
- Step 7. 仕上げ編集
- Step 8. 出力設定&アップロード
- 3. 用途別おすすめAIツールまとめ
- A. 日本語向け・編集が苦手でも使いやすい:Vrew
- B. ビジネス用プレゼン・研修動画:HeyGen(アバター動画)
- C. 高品質なプロモーション動画・ショートムービー:Runway / Luma / Pika
- D. ロング動画 → TikTok/リール/ショート:OpusClip
- 4. 実際の作り方の例(2パターン)
- 5. ツール選びのポイント
- 6. まとめ & 次に一緒にできること
1. まず「AI動画」とは?ざっくり4パターン
① テキストから丸ごと動画生成(プロンプト型)
-
文章やプロンプトから、映像を自動で作ってくれるタイプ。
-
高度なものだと実写っぽい短いムービーを生成可能。
-
例:Runway, Luma Dream Machine, Pika など。
② アバター・ナレーター動画
-
台本(テキスト)を入れると、
「バーチャル人物が喋ってくれる」タイプ。
-
社内研修、サービス説明、営業資料向け。
-
例:HeyGen, Synthesia(ここではHeyGenを中心に)。
③ 実写編集+AIサポート
-
自分で撮った動画を、
自動文字起こし・自動テロップ・カットなどで時短するタイプ。
-
例:Vrew(日本語に強い)、Descript、CapCutなど。
-
Vrewは「テキストエディタみたいに編集できる日本語対応AI動画編集ツール」。
④ ロング動画 → ショート動画量産
-
YouTubeやセミナー動画をアップすると、
自動でショート動画を切り出してくれるツール。
-
TikTok・リール・ショート量産に超便利。
-
例:OpusClip(1本の長尺からバズりそうなクリップを自動抽出)。
2. 共通の「AI動画制作」基本フロー
どのツールを使うにしても、大枠の流れはほぼ同じです。
Step 1. 目的と媒体を決める
-
目的:
-
採用動画 / 商品紹介 / SNS集客 / 社内研修 / YouTube解説 etc.
-
-
媒体:
-
TikTok/リール/ショート:縦動画・15〜60秒
-
YouTube:横動画・5〜10分
-
LP埋め込みの説明動画:横動画・30〜90秒
-
👉 最初に「どこで見せるか」「何秒くらいか」をはっきりさせると、
構成やツール選びがブレません。
Step 2. ペルソナとゴールを決める
-
視聴者:例)20代営業マン、30代子育て層、経営者 etc.
-
ゴール:
-
例)問い合わせ、応募、メルマガ登録、認知アップなど
-
1本の動画につきゴールは1つだけに絞るのがコツです。
Step 3. ラフ構成(ざっくりの場面割り)
例:30秒〜1分のショート動画なら
-
冒頭3秒:強い一言・結論
-
問題提起:視聴者の悩み
-
解決策やポイント3つ
-
最後:CTA(行動を促す一言)
→ このレベルのラフを作ってから、AIに流し込むと迷子になりません。
Step 4. 台本 or 箇条書きを用意
-
完全な台本があればアバター型ツールにそのまま投入可能。
-
ショート動画なら、箇条書き+口語くらいでOK。
-
後からAIに「この箇条書きを動画用の話し言葉にして」と整えてもらうのもアリ。
Step 5. 素材を準備
-
ロゴ / 写真 / 既存のイラスト・スライド
-
BGM・効果音(フリー素材 or 有料ストック)
-
既にあるロング動画(OpusClip用)
素材が多いほど、AIが「それっぽい」映像を作りやすくなります。
Step 6. AIツールで「元動画」を作る
ここで初めて、
-
テキスト→動画
-
アバター動画
-
自動クリップ
などを行います(次章でツール別の例を出します)。
Step 7. 仕上げ編集
-
不要な部分をカット
-
テロップ調整
-
BGMの音量調整
-
画像・グラフ・ロゴの差し込み
-
画面サイズ(縦/横)の調整
Vrew・CapCut・Premiere Proなどで最終調整するイメージ。
Step 8. 出力設定&アップロード
-
解像度:
-
SNSなら 1080×1920(縦) or 1080×1080 / 1920×1080
-
-
フレームレート:
-
30fpsあれば十分
-
-
形式:
-
mp4 がほぼ標準
-
その後、タイトル・サムネ・ハッシュタグもAIにサポートさせると楽です。
3. 用途別おすすめAIツールまとめ
A. 日本語向け・編集が苦手でも使いやすい:Vrew
向いている用途
-
YouTubeの解説動画
-
セミナー・対談の編集
-
顔出ししたくない場合 → 文字中心の解説動画も作れる
主な機能
-
自動文字起こし(日本語強い)
-
テキストベース編集(字幕を直す感覚でカット編集)
-
テロップ自動生成・スタイル変更
-
「テキスト → 動画」機能(スクリプトから映像生成)
ざっくり使い方
-
Vrewをインストールして新規プロジェクト作成。
-
動画を読み込み → 自動文字起こし。
-
テキストを見ながら不要な文を削除 → その部分の映像もカット。
-
字幕スタイル・フォント・位置を調整。
-
BGMや画像を追加して書き出し。
B. ビジネス用プレゼン・研修動画:HeyGen(アバター動画)
向いている用途
-
社内研修 / マニュアル
-
サービス説明動画(LPに埋め込む)
-
多言語展開したい時
主な機能
-
数百種類のアバターから選択
-
台本を入れるだけで、アバターが喋る動画を生成
-
140以上の言語に対応した音声合成(ナレーション)
-
自分の声/顔のクローンも可能(プランによる)
ざっくり使い方
-
HeyGenにサインアップ。
-
テンプレート or 白紙から「New Video」。
-
アバターとアスペクト比(縦/横)を選択。
-
台本をテキストでペースト。
-
音声(声のタイプ・言語)を選択。
-
必要ならロゴ・画像・スライドを追加。
-
「Generate」で動画生成 → ダウンロードしてVrew等で微調整。
C. 高品質なプロモーション動画・ショートムービー:Runway / Luma / Pika
Runway(Gen-4以降)
-
テキスト→動画、画像→動画、動画→動画の変換が可能。
-
カメラワークやキャラクターの一貫性も改善されていて、広告・ミュージックビデオ風の映像に強い。
Luma Dream Machine
-
モーションと質感が綺麗なテキスト→動画モデル。
-
映画っぽい、アーティスティックな映像を作りたい時に向いている。
Pika(Pika Labs)
-
テキスト・画像から短い動画を生成。
-
カートゥーン風、アニメ風などスタイル指定がしやすい。
こんな時に使うと良い
-
商品のイメージムービー
-
MV風の背景映像
-
抽象的なコンセプト動画(ブランドムービー)
D. ロング動画 → TikTok/リール/ショート:OpusClip
特徴
-
1本の長い動画URL(YouTubeなど)を入れると、
AIが「盛り上がる場所」「エンゲージしそうな部分」を判定してショート動画を量産。
-
クリップごとに自動キャプション・見出し・サムネ候補もつけてくれる。
向いている人
-
既にセミナー動画・ライブ配信・ロング対談がある人
-
それをバラしてSNSで拡散したい人
4. 実際の作り方の例(2パターン)
例①:顔出しなしの解説動画(YouTube & TikTok用)
ゴール:採用・商品理解のための解説
ツール構成:
-
台本生成:ChatGPTなど
-
ナレーション:HeyGen(アバター) or Vrewの読み上げ
-
映像編集:Vrew
手順
-
テーマを決める
-
例:「未経験から営業で稼げるようになるには?」など
-
-
台本を書く
-
ChatGPTに「3〜4分の動画台本」の形で作らせて、口語っぽく微調整。
-
-
ナレーション動画を作る(アバター or 音声)
-
HeyGenの場合:
-
アバターを選ぶ
-
台本をペースト
-
言語=日本語 / 声質を選ぶ
-
レンダリング → mp4でダウンロード
-
-
-
カット・テロップ入れ(Vrew)
-
HeyGenで作った動画 or 自分で録った音声+画面録画 をVrewに読み込み。
-
自動文字起こし → テロップ確認。
-
不要な「えー」「あのー」部分を削除。
-
ポイントのところだけ太字・色変更。
-
-
ショート動画に再構成
-
フル動画を作った後、
-
冒頭の「一番刺さる一言」
-
結論部分
を切り出して縦型に書き出し → TikTok/リール/ショートへ。
-
-
例②:商品イメージのAIムービー(15~30秒)
ゴール:LPやSNSで世界観を伝えるプロモーション動画
ツール構成:Runway or Luma + Vrew/編集ツール
-
プロンプトを書く
-
英語で書くと精度が上がりやすいので、
日本語→英語はChatGPTに翻訳してもらう。
-
例(英語プロンプト)
A cinematic shot of a young professional walking through a sunlit Tokyo street, soft depth of field, warm tones, slow motion, 4K, commercial film look
-
-
Runway / Lumaで生成
-
Text-to-Videoでプロンプトを入れて数パターン生成。
-
気に入ったものだけを採用。
-
-
テキスト・ロゴを後乗せ
-
「3秒ごとにメッセージ」を乗せる:
-
1–3秒:ロゴ+キャッチコピー
-
4–8秒:ベネフィット
-
9–12秒:CTA(例:今すぐ無料相談)
-
-
-
BGMをつけて完成
-
フリーBGM(商用OK)を入れて音量を調整。
-
書き出してLP・X・Instagramなどに展開。
-
5. ツール選びのポイント
① 日本語対応レベル
-
Vrew:日本語音声認識・UIともに日本向けで安心。
-
HeyGen:UIは英語だが、日本語の音声合成や字幕も対応。
-
Runway / Luma / Pika:プロンプトは英語推奨。
→ ChatGPTで「英語プロンプト用に変換」をルーチン化すると楽。
② 商用利用・ライセンス
-
広告・クライアントワーク・有料商品に使う場合、
-
利用規約(商用利用OKか)
-
ウォーターマークの有無
-
生成物の権利
を必ず確認してください。
RunwayやLuma、Pikaなどはプランにより商用利用条件が違います。
-
③ コスト感
-
Vrew:無料〜有料プランあり(個人でも始めやすい)。
-
Runway / Luma / Pika:
クレジット制(1動画○秒で何クレジット消費、など)。
-
HeyGen / OpusClip:
月額サブスクがベース(無料枠あり)。
④ PCスペック
-
高品質なテキスト→動画系(Runway, Luma, Pika)は、
-
ブラウザベースとはいえ、通信速度とGPU付きPCのほうが快適。
-
-
Vrewは一般的なノートPCでも十分動きます。
⑤ 倫理・リスク
-
HeyGenなどのアバター動画は、
TikTokなどでフェイク人物による詐欺広告にも使われており、
実際に問題視されています。
-
自社で使うときは
-
実在人物に似せすぎない
-
AIであることを明記する
-
誇大広告/誤情報に使わない
など、ブランドを守る観点で使うのが安心です。
-
6. まとめ & 次に一緒にできること
-
AI動画作り=①企画 → ②構成 → ③台本 → ④AI生成 → ⑤仕上げ編集
-
日本語で始めるなら
→ **Vrew+(必要に応じてHeyGenやOpusClip)**から入ると扱いやすいです。
-
クリエイティブなプロモーションは
→ Runway / Luma / Pikaで短いクリップを作り、
その後Vrewなどで編集していくイメージが現実的です。